※本記事は 18歳以上(高校生不可) の方向けの情報です。チャットレディの収入には個人差があります。税務・法律情報は一般情報であり、最終判断は税理士・税務署等の専門家にご確認ください。
チャットレディとしての活動を終了する場合、単に配信を止めるだけでなく、税務上のいくつかの手続きが必要です。廃業届の提出を忘れると、不要な申告義務が続いたり、税務署から問い合わせが来たりすることがあります。本記事では、廃業に伴う税務手続きの流れを順を追って解説します。
廃業届の提出方法
チャットレディを個人事業主として届け出ていた場合、活動を終了する際は税務署に「個人事業の廃業等届出書」を提出します。
廃業届の提出先と期限は以下の通りです。
- 提出先:所轄の税務署(住所地を管轄する税務署)
- 提出期限:廃業した日から1か月以内
廃業届の書き方は比較的シンプルです。「個人事業の開業・廃業等届出書」の「廃業等」欄にチェックを入れ、廃業日・廃業理由・氏名・住所・マイナンバーなどを記入します。廃業理由は「一身上の都合」でも問題ありません。
提出方法は以下のいずれかです。
- 税務署窓口への持参(控えに受付印をもらえます)
- 郵送(控えに押印してもらうため、返信用封筒を同封します)
- e-Taxによるオンライン提出
なお、都道府県・市区町村にも「事業廃止申告書」や「事業廃止届」の提出が必要な場合があります。自治体によって手続きが異なるため、住所地の市区町村役場にも確認しておきましょう。
廃業届を提出することで税務署への申告義務が明確になり、翌年以降は確定申告を行わなくて済む状態になります(廃業年分の申告は必要です)。
廃業年の確定申告
廃業届を提出した年(廃業年)の所得については、翌年3月15日までに確定申告を行う必要があります。廃業届を出したからといって確定申告が免除されるわけではありません。
廃業年の申告で必要な処理は以下の通りです。
- 収入の計上:廃業日までに確定した収入(売上)を申告します。事務所やプラットフォームからの未払い分がある場合は、廃業日時点で収入として計上します(発生主義の場合)
- 経費の計上:廃業日までに発生した経費を計上します。廃業後に請求書が届いた費用でも、廃業日前のサービス分であれば経費に算入できます
- 棚卸資産の処理:配信機材など事業用資産が残っている場合は、廃業時の時価で「家事消費」として処理します
- 固定資産の処理:パソコン・カメラなど減価償却していた固定資産は、廃業日時点での未償却残額を「廃業損失」として費用計上します
青色申告者の場合、廃業年も青色申告の適用が受けられます(廃業年の申告を通常通り行えばよい)。
消費税の最終申告
消費税の課税事業者(インボイス登録事業者を含む)として活動していた場合、廃業年の消費税申告も必要です。
廃業した場合の消費税申告は以下の通りです。
- 申告期限:廃業日から2か月以内に消費税の確定申告を行います(通常の申告期限3月31日より早い場合があります)
- 申告内容:廃業日までの課税売上高・課税仕入れを基に消費税額を計算します
- インボイス登録の取り消し:廃業する場合はインボイス(適格請求書発行事業者)の登録取り消し申請も行います。「適格請求書発行事業者の登録の取り消しを求める旨の届出書」を所轄税務署に提出します
消費税の申告を忘れると延滞税や加算税が発生する場合があるため、廃業後の消費税申告期限には注意が必要です。
青色申告取りやめの手続き
青色申告の承認を受けていた場合、廃業に伴い青色申告の取りやめ届出が必要かどうか確認しましょう。
原則として、廃業届を提出すれば自動的に青色申告の承認も失効するため、別途「青色申告の取りやめ届出書」を提出する必要はありません。ただし、廃業年分の申告はそのまま青色申告で行えます。
一方、廃業はしないが所得が少なくなって青色申告を取りやめたい場合(白色申告に切り替えたい場合)は、取りやめたい年の翌年3月15日までに「所得税の青色申告の取りやめ届出書」を提出する必要があります。
青色繰越損失の活用として、廃業年に赤字(損失)が発生した場合、それ以前に繰り越していた青色申告の損失がある場合は相殺できます。廃業年の申告で繰越損失を適切に控除し、所得税の還付を受けられる可能性があります。
廃業後の保険と年金
チャットレディとして個人事業主だった場合、廃業後は健康保険・年金の取り扱いが変わる可能性があります。
健康保険の切り替えでは、国民健康保険に加入していた場合、廃業後も基本的にそのまま国民健康保険を継続します。ただし、廃業による所得の変化により翌年の保険料が変わります。就職して会社員になる場合は、就職日から社会保険(健康保険・厚生年金)に加入します。
家族の健康保険(扶養)に入ることもできます。その場合は、廃業後に収入が被扶養者の要件(年収130万円未満など)を満たすことを確認した上で、家族の勤務先を通じて手続きを行います。
年金の切り替えについても、国民年金(第1号被保険者)から会社員や公務員(第2号被保険者)に変わる場合は、就職先の会社を通じて厚生年金への切り替えが自動的に行われます。
廃業後の所得が大幅に減少する場合は、国民健康保険料や国民年金保険料の減額・免除制度を活用できる場合があります。市区町村の窓口や年金事務所に相談しましょう。
まとめ
チャットレディの廃業時は、廃業届・廃業年の確定申告・消費税の最終申告の3つが主な手続きです。廃業後の保険や年金の切り替えも忘れずに行い、スムーズに次のステップへ進みましょう。
未経験でも大丈夫。まずは相談から。
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※本記事は一般的な情報提供であり、特定の収入を保証するものではありません。18歳以上(高校生不可)対象。

